住宅を支える基礎は、大切な家を守るために重要な部分です。建物の自重や外からの力(地震等)を地盤にバランスよく伝えるための構造部分です。
この床下の基礎がひび割れてそのまま放っておくと、基礎コンクリート内部に水が入り込んでしまい中の鉄筋がさびて膨らんでコンクリートを押し出してしまう爆裂現象が起こる可能性もあります。
また、コンクリートの中性化により、内部の鉄筋が腐敗・サビてしまうと、基礎コンクリート内部の鉄筋が強度不足による耐力低下を起こしてしまいます。
そうなってしまうと基礎は本来の役割を果たしません。そうなる前に基礎の補強が必要となります。その補強工事のひとつとして、協和ハウスではタックダイン基礎補強工事を施工しております。
※木部補強をご検討の場合はタフロンウッドを使用した柱・梁・木材接合部補強工事の手順や方法を参考にしてください。
基礎のひび割れ・劣化について
住宅の基礎はコンクリートと鉄筋で構成されています。基礎に構造クラック(幅0.3mm以上、深さが5mm以上のひび割れ)が生じた場合は、基礎コンクリート内部の鉄筋まで水が入り込んでしまい基礎コンクリートが劣化してしまう可能性があります。
また、下図のように横向きのひび割れが生じた場合は、「建物の構造的欠陥」・「不同沈下」で地盤が不均一に沈下・軟弱地盤や施工前の地盤調査不足が原因の「地盤沈下」・「コンクリートの材料不良等」が原因で強度が低下しひび割れが発生している可能性がありますので、原因調査後に補修・補強が必要となります。
基礎のひび割れの原因
基礎のひび割れが発生する原因は主に以下の通りです。
基礎コンクリートの中性化
ひび割れ等「外傷」の他に基礎が劣化する原因として基礎コンクリートの「中性化」があります。コンクリートは施工後しばらくは「アルカリ性」です。この「アルカリ性」が中の鉄筋をサビたり腐食しないように働いてくれています。
ところがコンクリートは時間が経つにつれて「中性化」していきます。「アルカリ性」が徐々に失われていくわけです。「中性化」してしまうとコンクリート自体が強度を失うわけではありませんが、コンクリート内部の鉄筋腐食やサビの発生が容易になります。
この「中性化」を防ぐことは住宅の基礎強度を保つうえでとても重要なことです。
内部鉄筋の腐食
コンクリート内部の鉄筋が強度不足による耐力の低下・水分や塩分で鉄筋がサビて膨張することによりコンクリートが圧迫されひび割れや剥離が発生してしいます。
乾燥収縮
コンクリートが硬化する過程でコンクリート内の水分が空気中に蒸発します。収縮によりコンクリートにひび割れ(クラック)が発生する可能性があり、基礎の強度や耐久性を下げる場合があります。
地盤の沈下・不同沈下
地盤の強度が不足している場所に建っている住宅で発生する可能性がある現象です。住宅が斜めに傾いて基礎が不均一に沈下してしまいひび割れが発生します。締固め不足、地下水の影響なども原因となります。
地震などの外部要因
大きな地震、近隣工事・解体作業の振動、車両通行などによる外力によって、基礎にひび割れが発生することがあります。
凍結融解
寒冷地では、水が凍結・融解を繰り返すことでコンクリートが劣化し、ひび割れが発生することがあります。
温度変化
コンクリートは気温が上がると膨張・下がると収縮する性質があります。急激な温度変化が影響で引張応力が発生し、これがコンクリートの強度を超えるとひび割れが発生することがあります。
以上がひび割れの主な原因です。基礎にひび割れが生じてコンクリート内部の鉄筋が劣化・サビて膨張してしまうと、基礎が剥がれて中の鉄筋がむき出しになってしまうこともあります。
そのような状態になってしまうと余計な費用が発生してしまいますので、基礎のひび割れが発生している場合は、早めの補修・補強工事をおすすめいたします。
実際に基礎内部の鉄筋が劣化・錆びて膨張した基礎
下記の写真は鉄筋の劣化・サビが進んでしまい、鉄筋周辺の基礎を触ると、更にボロボロと基礎が剥がれ落ちてしまう状態です。雨水が入らないよう、ひび割れをコーキング処理で対処していたようですが、コーキングでは間に合わず中の鉄筋が劣化・サビて膨張してしまっていた現場です。
「中性化」や「ひび割れによる内部鉄筋の腐食」が進むと基礎がこのような状態になってしまいます。「中性化」や「ひび割れによる内部鉄筋の腐食」を防ぐにはコンクリート保護材料で「中性化」を進行させないことが大切となります。基礎補強剤であるタックダインは、基礎の補強・ひび割れ補修はもちろんですが、コンクリートの中性化対策も備えています。
つまりタックダインを施工することで中性化対策を行いながら基礎のひび割れ補修・基礎補強を施すことが可能です。ローコストで施工期間も最短1日と短期施工可能です。
インスペクションの指摘について
近年では中古物件のインスペクション(中古住宅の売買契約前に行う不動産の調査)による基礎のひび割れが指摘された場合の補修・補強工事も増加しています。
実際に不動産物件のインスペクションで基礎のひび割れが指摘された物件の基礎補修・補強工事の施工も多数実績がございますので、お気軽にご連絡ください。
基礎補強剤タックダインについて
タックダインはエポキシ樹脂を使用した基礎補強剤です。エポキシ樹脂の効果は半永久で短期間で施工可能です。また、比較的ローコストで施工可能な補強剤です。
通常のタックダイン施工でも基礎補強は可能ですが、アラミド繊維を併用することでさらに強度を増すことが可能です。アラミド繊維は鉄の5倍の引張強さを持っており、防弾チョッキにも使用されています。 その強度と柔軟性の信頼性も高く、基礎補強工事だけではなく、高速道路や橋脚などの公共工事でも用いられています。
下の写真は発泡スチロールにタックダインとアラミド繊維を施工したサンプルです。この薄さで驚くほど固く頑丈になります。 人力ではとても曲げることが出来ないほど固くなっており、こちらのサンプルの発泡スチロールを割ることは非常に困難です。
基礎への施工イメージ図
実際に基礎ひび割れ補修を施工する際のイメージ図です。 コンクリート基礎のひび割れ箇所に下処理剤 → 保護剤・補強剤 → アラミド繊維シート → 保護剤・補強剤の順に施工します。
アラミド繊維とエポキシ樹脂のハイブリッド工法で、鉄の5倍の引張強さを持つアラミド繊維を、エポキシ樹脂でコンクリート基礎表面に接着固定させます。
基礎補強・ひび割れ補修工事の施工期間
タックダインによる床下の基礎補強・ひび割れ補修工事の施工期間は1日~2日です。よほど施工範囲が広くない限り、1日で施工完了することが可能な工事となります。
基礎のコンクリート補強・ひび割れ補修工事になりますので、内基礎の場合は床下に入り込んでの作業、外基礎の場合は屋外での作業となるため、住みながらの工事が可能です。
基礎補強・ひび割れ補修工事の手順
タックダインによる床下の基礎補強・ひび割れ補修工事の手順です。基本的な流れは、養生 → 床下の清掃・基礎の再チェック → タックダイン塗布 → アラミド繊維貼り込み → 脱泡ローラー処理 → タックダイン塗布となります。ローラーを使用して基礎全体にタックダインを塗布していきます。
施工するには1~3人必要となります。基礎の内側を施工する場合は床下の限られた空間での作業になるためDIYで施工するのは困難です。養生から施工までしっかりと行いますので、ぜひプロにお任せください。
(1)まずは養生です。床下に入るための床下点検口の周辺をキズや汚れから守るためにしっかりと養生をします。
(2)次に床下の清掃です。床下は普段なかなか入らない場所ですから、ほこりや枯葉・虫の死骸が溜まっています。せっかく床下に入るのですから、サービスの一環として床下をきれいに清掃します。ちなみに下の写真にうつっている白い点のようなものは、全てダンゴムシ等虫の死骸です。
(3)床下全体のほこりや枯葉・虫の死骸を全て取り除いていきます。床下の限られたスペースでの作業になりますので、清掃で1時間前後はかかります。
(4)清掃が完了したら基礎・ひび割れのチェックです。基礎と床のベタ基礎がうまく接合されていないため隙間ができて、基礎にカビが生えていることもあります。
(5)カビが生えている場合はタックダインを塗布する前に、カビを取り除きます。
(6)カビを取り除いたら、基礎補強剤のタックダインを塗布していきます。使用するタックダインとローラーを用意して、つなぎ作業服・床下用マスク・ヘッドライト・手袋を着用して床下に潜って作業開始です。
(7)まずはタックダイン下塗りです。ローラーを使用して基礎・ひび割れにタックダイン下処理剤を刷り込むようにしっかりと塗布していきます。
(8)下に垂れるくらいしっかりと塗ります。基礎と床のベタ基礎の隙間がある場合は、隙間を埋めるために隙間部分にもしっかりと塗布していきます。
(9)次に上塗り用の補強剤を作成します。主剤のなかに硬化剤を入れていきます。
(10)主剤と硬化剤を3:1の割合で混ぜ合わせることで、上塗り用のタックダイン補強剤を作成していきます。
(11)しっかりと混ぜ合わせれば、上塗り用のタックダイン補強剤の完成です。補強剤は粘着性が高いため、ヘラかローラーで施工します。
(12)混ぜ合わせたタックダイン補強剤をもって再度床下に入り、先ほど下塗りを施工した箇所まで移動します。
(13)先ほど下塗りをした基礎・ひび割れの上から、上塗り用の補強剤を塗布していきます。
(14)上塗りの場合も、基礎と床のベタ基礎の隙間がある現場では、基礎と床のベタ基礎の隙間を埋めるためたっぷりと塗布して隙間を完全に埋めます。
(15)タックダイン補強剤の上に貼り付けるアラミド繊維の準備をします。
(16)タックダイン補強剤の上にアラミド繊維を貼り込んでいきます。
(17)アラミド繊維の上から、脱泡ローラーを使用して脱泡処理をしていきます。
(18)脱泡処理をしたアラミド繊維の上から、タックダイン補強剤を塗布していきます。配管等の配置によりローラーで塗布できない箇所は、ヘラを使用して塗布していきます。
(19)施工箇所全体に、アラミド繊維の上からタックダイン補強剤を塗布すれば、基礎補強工事は完了です。
(20)床基礎にもひび割れがある場合タックダインを塗布して補修していきます。
(21)床基礎のひび割れを完全に覆うように塗布すれば完了です。
以上が基礎のひび割れ補修・補強工事の施工手順となります。タックダインを塗布してアラミド繊維を張り込み、その上から再度タックダインを塗布します。
ご希望の費用や基礎コンクリートの状況により、どの基礎補強工事が最適か判断いたします。施工する範囲や床下の状況、床の有無で費用は変わりますが、現地にて基礎を確認後にその場で御見積りをご提示可能です。
もちろん現地確認・御見積りは無料で対応しておりますので、御見積りで費用を確認してから、予算内で施工可能でメリットがあれば床下基礎の施工を検討する。メリットを感じられない場合や、費用面で都合が合わない場合は検討を改める。といった流れがおすすめです。
基礎のひび割れや剥離でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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0120-166-766
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