トイレ排水方法の床排水・壁排水の特徴や違いについての説明です

トイレの排水方法には「床排水」「壁排水」の2種類があります。普段使っていても排水方法はあまり気にならないと思いますが、「トイレのリフォームをしたい」となるとこの排水方法が重要となります。

ここではトイレの排水方法の違いを実際の現場写真を使用しながら説明していきます。

「床排水」「壁排水」の見分け方は、トイレの後ろ側を確認して配管が出ているか出ていないかを確認すれば分かります。トイレの後ろから壁に向かって配管が出ていれば「壁排水」、トイレの内側から床に配管が接続されていれば「床排水」です。

壁排水の場合、トイレの後から出た排水管が後ろの壁に繋がっていたり、左右の壁に繋がっていたりしますが、トイレの後ろから排水管が出ていれば壁排水トイレです。

トイレの排水方法である「床排水」「壁排水」ですが、それぞれ下記の違いがあります。

一般的に一戸建てで多く採用されている排水方法は「床排水」、マンションや賃貸住宅で多く採用されているのは「壁排水」となりますが、もちろん例外もあります。それぞれの特徴や違いを確認していきましょう。

床排水の特徴

床排水は一戸建で多く採用されているトイレ排水方法です。マンションでも採用されている場合はあります。

排水管がトイレ内部に収まっているため、トイレ空間もすっきりとします。下向きに排水する方法ですので、便器の下側にトイレ排水口があります。

「トイレ排水口」と「床の排水管」の位置が合う場合、合わない場合で施工で使用する部材が変わってきます。

トイレ排水口と床排水の位置が合わない場合

トイレ排水口と床排水の位置が合わない場合は「アジャスター」を使用します。

アジャスターを使用すると図の様に一直線ではなく3回ほど曲がり角がある状態となりますので、トイレットペーパーの使いすぎや異物を流してしまうとつまりの原因となる場合もあります。

アジャスターは排水芯（壁から排水管の中心までの距離）を、200～550mmで長さを調整可能なので、現場に合わせてトイレリフォームを施工することが可能です。

トイレ排水口と床排水の位置が合う場合

トイレ排水口と床排水の位置が合う場合は「ソケット」または「フランジ」を使用します。トイレの種類によっては「ソケット」「フランジ」を使用せずに、そのまま取付が可能な製品もあります。

ソケットやフランジを使用した場合は上から下に排水する方法ですので、排水力も安定しており、詰まりなどのトラブルもあまり発生しない排水方法です。

壁排水の特徴

壁排水はマンションや賃貸住宅で多く採用されているトイレ排水方法です。一戸建てでも採用されている場合はあります。

排水管がトイレの後ろから壁に向かって出ているのが特徴です。横向きに排水する方法ですので、便器の後側にトイレ排水口があります。

壁の排水管は塩ビ管が使用されていることが多く、曲げ加工が容易ではないため、高さの合うトイレを設置しないと、トイレ排水口と排水管がうまく接続できません。

そのため壁排水トイレを交換する場合は、排水芯高さ（床から壁の排水管の中心までの距離）に対応できるトイレを選ぶ必要があります。「トイレ排水口」と「壁の排水管」の位置が合う場合と合わない場合で施工で使用する部材が変わってきます。

トイレ排水口と壁排水の位置が合わない場合

トイレ排水口と壁排水の位置が合わない場合は「アキレスジョイント」等の継手を使用します。

アキレスジョイントは、塩ビ管接続口側に2ヵ所のカットラインが設けられており、施工条件に合わせ長さを最大60mm短く加工できます。また、外側はギザギザしていますが内側はフラット構造なのでスムーズに排水可能です。

トイレ排水口と壁排水の位置が合う場合

トイレ排水口と壁排水の位置が合う場合は「既存排水管」をそのまま使用します。トイレ排水口に便器接続管パッキンを取り付けて、排水管に隠れるまで差し込みます。

以上がトイレの排水方法の床排水・壁排水の特徴や違いです。

床排水・壁排水のトイレの施工方法に関しましてはトイレの便器・タンク交換工事の施工期間や施工手順に、記載していますので参考にしてください。

当社では「床排水」「壁排水」「一戸建て」「マンション」でのトイレ工事を対応しております。見積り・現地調査は無料で対応可能です。土日祝日も対応しておりますので、トイレ工事をご検討の方はお気軽にお申し付けください。

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