屋根裏の梁補強、床下の木部・木材接合部・柱補強を施工する場合は、タフロンウッドとアラミド繊維を併用して施工します。タフロンウッドとは、木部や木材接合部の補修・補強専用の補強剤です。木材の表面にアラミド繊維とタフロンウッドを併用することで接着強度・補強強度が従来の木材よりも数倍強固になります。
アラミド繊維はタックダイン基礎補強・基礎のひび割れ補修工事の手順でも紹介しましたが、鉄の5倍の引張強さを持っており、防弾チョッキ・高速道路や橋脚などの公共工事でも用いられています。
アラミド繊維はタフロンウッドやタフベースと併用することで驚くほど固く頑丈になります。ご希望があればサンプルをもってお伺いしますので、ぜひ一度実際にさわって、アラミド繊維の固さ・頑丈さを体験してみてください。
木部への施工イメージ図
実際に木部のひび割れ補修を施工する際のイメージ図です。 木部のひび割れ箇所にタフロンウッド → アラミド繊維シート → タフロンウッドの順に施工します。
木材の表面にアラミド繊維とタフロンウッドを併用することで接着強度・補強強度が従来の木材よりも数倍強固になります。
梁補強・木部補強の作業時間
タフロンウッドを使用した梁補強・木部・木材接合部・柱補強工事の作業時間は3~5時間が目安となります。施工場所や施工範囲によって多少の前後はあります。
梁補強・木部補強の施工手順
タフロンウッドを使用した梁補強・木部・木材接合部・柱補強工事の手順ですが、基本的には、「タフロンウッドを塗る」→「アラミド繊維を貼る」→「アラミド繊維の上からタフロンウッドを塗る」といった流れになります。
- タフロンウッドを塗り、ヘラで均一に伸ばす
- アラミド繊維を貼り、空気が入らないように脱泡ローラーで圧着させる
- アラミド繊維の上にもう一度タフロンウッドを塗り、ヘラで均一に伸ばす
作業は1~2人で施工可能です。施工箇所や施工範囲で多少の前後はあります。 主に「床下」や「屋根裏」の限られた空間での作業となります。特に屋根裏は歩く場所を間違えると天井が抜けてしまうこともありますので、DIYでの施工は困難です。プロにおまかせください。
ここからは実際に屋根裏の施工現場写真を使用しながら、タフロンウッドを使用して梁補強・木部・木材接合部・柱補強工事の手順や方法を詳しく説明していきます。
(1)こちらが今回使用する道具「タフロンウッド主剤」「タフロンウッド硬化剤」「アラミド繊維シート」「脱泡ローラー」「ゴムヘラ」「防塵マスク」です。
その他には屋根裏に入るために「ヘッドライト」「つなぎ作業服」「ゴム手袋」「屋根裏用のクツ」を着用します。「ゴム手袋」は施工中にタフロンウッドが付着してしまうこともあるため、使い捨てのゴム手袋を使用して、作業中に何度か付け替えます。
屋根裏は昼間でも暗くて周囲が良く見えないことが多いため、「作業灯」や「投光器」も必要に応じて使用します。
(2)まずは屋根裏へ入る押入れ周辺を養生していきます。作業スタッフの出入りはもちろんですが、タフロンウッド剤や施工道具も運び入れるので、お客様宅の襖や床等が汚れ・傷が付かないようにしっかりと養生をします。
(3)今回はこちらの押入れ上部から屋根裏へと入っていきます。
点検口があれば点検口から入りますが、点検口が無い場合でも、今回のように押入れ上部から入ることが可能です。昔の日本家屋は、点検用に押入れ上部の半分が固定されておらず、簡単に開くようになっていることが多いからです。
今回の屋根裏の柱・梁・木材接合部補強をするお宅も、押入れの上部が簡単に開いたので、こちらから屋根裏に入りました。もちろん点検口を造作することも可能ですので、ご希望の方は一度ご相談ください。
(4)押入れ上部から、作業で使用する道具を屋根裏に運んでいきます。タフロンウッドや施工道具の他に、道板などの大きな材料もあるため慎重に運びます。
(5)施工前の屋根裏です。この屋根裏の梁や柱・木材の接合部に、タフロンウッドとアラミド繊維を併用して補修・補強工事をしていきます。
(6)下の写真は和室の天井部分ですが、屋根裏は普通に歩くと底が抜けてしまいます。和室の天井は特に抜けやすいので、踏まないように注意しなければいけません。
(7)天井部分は歩けないので、基本的には梁などの上を移動するのですが、それでも施工が難しい場合は「道板」を梁と梁や丈夫な構造材部分の間にかけて、移動や施工を行います。
(8)施工材料や道板の準備が完了したら、まずは柱・梁・木材接合部に塗るタフロンウッドを作ります。「タフロンウッド主剤」を開封して、その中に「タフロンウッド硬化剤」を入れます。
(9)「タフロンウッド主剤」と「タフロンウッド硬化剤」を混ぜ合わせます。この混ぜ合わせたものを、木材に塗っていきます。混ぜ合わせたら時間が経過するにつれて硬化が進んでいってしまうため、素早く施工箇所に塗っていく必要があります。
(10)早速タフロンウッドを施工していきます。まずは施工する箇所の木材についているほこりを取ります。屋根裏は定期的に入って掃除することが難しい場所なので、木材部分にはホコリが付着しています。
(11)先ほど作ったタフロンウッドを木材に塗っていきます。タフロンウッドは粘着性が強いためゴム製のヘラを使って均一に伸ばしていきます。
(12)タフロンウッドを塗った部分に、アラミド繊維を貼り込んでいきます。貼った直後に硬化するわけではありませんが、時間が経って硬化してしまうと剥がすことは難しくなるため、慎重に張り込んでいきます。
(13)タフロンウッドを塗った部分の上に、アラミド繊維を貼り込んだ状態です。これで終わりではありません。
(14)アラミド繊維を貼り込んだら「脱泡ローラー」で空気を押し出します。
貼り込んだアラミド繊維とタフロンウッドの間に空気が入り込んでしまうと、その部分が浮いてしまいタフロンウッドと接着しません。そのため空気が入り込まないように脱泡ローラーを使用して空気を押し出しながら圧着させる必要があります。
(15)空気を押し出してタフロンウッドとアラミド繊維がしっかり圧着したら、その上から再度タフロンウッドを塗っていきます。こちらもゴム製のヘラで均一に伸ばしていきます。
(16)アラミド繊維の上から全体的にタフロンウッドを塗り上げました。これでこの部分の施工は完了です。
(17)あとはここまでの一連の作業「タフロンウッドを塗る」→「アラミド繊維を貼る」→「アラミド繊維の上からタフロンウッドを塗る」を繰り返して、施工箇所すべてに貼り込んでいけば、タフロンウッドを使用した柱・梁・木材接合部補強工事の完了です。
まとめ
以上が「梁補強・木部・木材接合部・柱補強工事の手順や方法」です。作業時間は約3時間。AM9:00から作業が始まり、工事完了はPM12:00頃でした。今回は3人で作業に入ったので、2人で作業した場合はもう少し作業時間がかかります。
屋根裏や床下はなかなかご自身で確認することができない場所です。気づいた時には構造材が機能しなくなってしまう可能性もあります。構造材が機能しないと当初の構造計算も成り立たなくなってしまいます。定期的な点検・メンテナンスをしたうえで、適切な補修・補強をすることをおすすめします。
施工する範囲や屋根裏・床下の状況で費用は変わりますが、現地にて屋根裏・床下を確認後にその場で御見積りをご提示可能です。
もちろん現地確認・御見積りは無料で対応しておりますので、御見積りで費用を確認してから、予算内で施工可能でメリットがあれば施工を検討する。メリットを感じられない場合や、費用面で都合が合わない場合は検討を改める。といった流れがおすすめです。
梁補強・木部・木材接合部・柱補強でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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