トイレの便器・タンク交換工事の施工期間や施工手順の説明です

トイレの便器・タンク交換工事の施工期間や施工手順

トイレ交換工事とは、その名の通り既存のトイレを新しいトイレに交換する工事のことです。トイレ本体のみを交換する工事や、床や壁紙も同時に交換する工事があります。棚や収納の造作を施工する場合もあります。

トイレは毎日使う場所ですので、トイレの便器やタンク本体は経年で老朽化してしまいます。また、床や壁紙も毎日見ていると気づきにくいですが、汚れや臭いが付着してしまっています。

最新のトイレは見た目もスタイリッシュで節水効果も高いため、トイレ本体を交換するだけでもトイレ空間が素敵になり節水で水道代もお得になります。壁や床に汚れが目立ってしまっていたり、臭いが付着してしまっている場合は、床や壁紙の工事も同時に施工すると、トイレ空間は新築の様にきれいになりますのでオススメです。

キレイなトイレのイラスト

トイレ交換のメリット

トイレ交換をすることで下記のようなメリットがあります。

  • 見た目がきれいになる
  • 節水効果でお得になる
  • 掃除がラクになる
  • スペースが広くなる

見た目がきれいになる

これは老朽化したトイレを新しく最新のきれいなトイレに交換するので当たり前なのですが、トイレ本体を交換するだけでも、トイレ空間は生まれ変わります。同時に床と壁紙の張替え工事をしたらトイレ空間は新築のようにキレイになります。

節水効果でお得になる

1回の大洗浄で、1970~1990年代のトイレでは13~20L、2000年代のトイレでは8~10L程度の水を使っていました(TOTOHP参照)。現在のトイレは3.8~4.8Lで大洗浄できるタイプもあります。

つまり1回の大洗浄で、1970~1990年代のトイレを最新トイレに交換すると8.2~16.2L、2000年代のトイレを最新トイレに交換すると3.2~6.2L程の節水が可能となります。

掃除がラクになる

最新型のトイレはフチがなく、便座が持ち上がり隙間を拭き取りやすくなっていたりと掃除がしやすくなっています。

スペースが広くなる

既存のトイレが便器・タンク分離型の場合、タンクレス型のトイレに交換することで約10cm前後トイレ空間のスペースが広くなります。トイレ空間は0.5坪程が一般的な広さなので、10cm空間が広くなると、実際に使用する際に広さの違いを実感できるはずです。

トイレ交換リフォームの施工期間

既存のトイレを撤去して新しいトイレに交換する場合の施工期間は1~2日です。 トイレ本体の交換だけであれば1日で完了します。同時に壁紙や床の工事も施工すると、施工の内容にもよりますが2日前後施工期間がかかります。

トイレ交換リフォームの施工手順

トイレ交換リフォームの施工手順です。

トイレには下図の様に排水の方法が「床排水」「壁排水」の2種類があり、それぞれ施工方法が異なります。排水方法の違いはトイレ排水方法の床排水・壁排水の特徴や違いについてに記載していますので、参考にしてください。

床排水と壁排水のトイレイラスト

施工するには1~2人必要となります。DIYでも可能ですが、便器は非常に重くケガをしてしまう危険もあるため、プロにお任せください。ここから今回実際に施工した現場の写真を使用して、「床排水」「壁排水」それぞれのトイレ交換リフォームの施工手順をご紹介します。

作業員2人

床排水の場合

床排水トイレ交換の基本的な流れは、「既存トイレの解体 → 床固定部材・排水ソケット・アジャスター取付け → 新しいトイレ(便器・タンク)の取付け → 給水ホース取付 → リモコンの取付け」となります。

(1)既存のトイレです。

既存のトイレ

(2)既存のトイレの解体をしていきます。

トイレの解体

排水管には主に塩ビ管が使用されていますが、稀に鉛管が使用されていることがあります。鉛管は安価で柔らかく加工が容易であったため、主に配管の曲がり部分に使用されていました。

鉛管の床排水管

鉛管を曲げるには、鉛管の中に砂を入れて加熱する工法などがあります。また、以前は給水管にも使用されていましたが、漏水が多いことや健康に悪影響を及ぼすことから、現在は使用されていません。

(3)型紙を設置個所において仮止めします。

型紙を設置個所において仮止め

(4)新しく排水ソケット・アジャスターを取り付けます。

排水ソケット・アジャスターを取り付け

(5)トイレ本体を設置して完了です。

トイレ本体を設置して完了

壁排水の場合

壁排水トイレ交換の基本的な流れは、「既存トイレの解体 → 床固定部材の取付け → 新しいトイレ(便器・タンク)の取付け → 壁排水管とトイレ排水口の接続 → 給水ホース取付 → リモコンの取付け」となります。

今回の現場では排水芯の関係でアキレスジョイントという特殊塩ビ樹脂製の排水管用継手を使用して施工しています。

(1)トイレまでの経路に養生をします。

養生

壁排水のトイレはマンションが大多数となり、今回の現場もマンションのトイレとなります。また、今回は室内リフォームも同時に施工していますので、マンションの入り口からエレベーター、現場の入り口まですべて養生しています。

(2)既存のTOTO製のトイレ「C14P」です。経年でかなり汚れが付着して変色してしまっています。まずはコチラの既存のトイレを撤去していきます。

既存のトイレ

(3)既存の壁排水配管です。この配管をトイレから流された水や排水物が流れていきます。

既存の壁排水配管

今回はトイレ床・壁紙も貼替えするため、事前に床材・壁材を張り込んでいます。そのためトイレ設置前に床・壁はキレイになっている状態です。

(4)便器側の排水口です。この部分が壁排水の配管と接続されます。

便器側の排水口

(5)便器接続管パッキンを取り付けます。通常はこのパッキンが排水管に隠れるまで差し込みます。

便器接続管パッキン取り付け

壁排水トイレの注意点は「排水芯(床から便器の排水部分の排水管の中心までの寸法)」です。この床から排水管の中心までの寸法によって、設置するトイレを決定する必要があります。

既存の排水管は塩ビ管が使用されていることが多く、曲げ加工が容易ではないため、高さの合うトイレを設置しないと、トイレの排水口と既存の排水管がうまく接続できません。

壁排水管と便器排水口の高さが合わない場合は便器用の「アキレスジョイント」等の継手を使用します。

アキレスジョイントは耐久性、耐薬品性に優れ、水漏れ・匂い漏れもなく、ジャバラ構造で自由に曲がり配管し易い継手です。今回の現場もこのアキレスジョイントを使用して設置していきます。

(6)アキレスジョイントを適切な長さにカットして使用していきます。

アキレスジョイントを適切な長さにカット

このアキレスジョイントは、塩ビ管接続口側に2ヵ所のカットラインが設けられており、施工条件に合わせ長さを最大60mm短く加工できます。そのため現場によって長さを調節可能です。

(7)壁の排水管はアキレスジョイントを接続するため採寸してカットします。

壁の排水管はアキレスジョイントを接続するため採寸してカット

(8)アキレスジョイントを壁の排水管に取り付けて固定していきます。

アキレスジョイントを壁の排水管に取り付け

ちなみにこのアキレスジョイント、なんだかギザギザしていて排水が引っかかって詰まってしまうのでは?と思うかもしれませんが、ギザギザしているのは外側だけです。内側はフラット構造なのでスムーズに排水可能です。

内側のフラット構造
出典:アキレス株式会社

(9)続いて写真のような型紙を設置個所において仮止めします。

型紙を設置個所に仮止め

(10)型紙に合わせて床に固定用の下穴を開けていきます。

固定用の下穴を開ける

(11)下穴に合わせて床固定部材をネジで固定していきます。

床固定部材をネジで固定

(12)床固定部材に固定用接着剤を設置します。包装紙を上にかぶせて接着剤が床固定部材の突起部分にすべて食い込むまで押し付けて取り付けます。

固定用接着剤を設置

(13)続いてトイレ便器を設置します。型紙の両端は設置ガイドとして固定したまま置いておきます。

型紙の両端は固定したまま置いておく

(14)トイレ便器を運び込み設置します。

トイレ便器を運び込み

(15)便器を固定用ネジで固定して化粧キャップを取り付けていきます。

便器を固定用ネジで固定

(16)アキレスジョイントも便器排水口に固定します。勾配もしっかりと付いていますので、スムーズに排水されるはずです。アキレスジョイントを使用する場合は、(5)で取り付けた便器接続管パッキンを取り外してから接続します。

アキレスジョイントを便器排水口に固定

排水管部分と壁との隙間はあとでしっかりと埋めます。壁の隙間が空いたままにしておくと害虫が浸入してきたり、空気が入り込んでくるので一緒にホコリ等が入り込んできてしまいます。

(17)止水栓を取り付けます。止水栓は文字通り水を止めることができる栓です。トイレから水漏れが発生した場合、この止水栓をマイナスドライバーや10円玉などのコインを使用して回すことで、トイレへの水流を止めることが可能です。

止水栓の取り付け

(18)タンクを取り付けるため、便器のディストリビューター部分の赤い保護キャップを外して接続パッキンを露出します。

便器のディストリビューター部分の赤い保護キャップ取り外し

この便器のディストリビューターの保護キャップは必ずタンク取付直前に取り外します。接続パッキン部分にゴミが付着してしまったり、衝撃を与えて変形してしまった場合、漏水の原因となってしまいます。漏水と言っても便器の外ではなく、便器の中にチョロチョロと水が流れ続けてしまうという症状が発生してしまう場合があります。

(19)タンクを設置していきます。

タンクを設置

(20)設置してタンクと便器をナットで固定します。ちなみにこの部分のナットはプラスチック製なので、締めすぎると割れます。

タンクと便器をナットで固定

(21)止水栓側に給水ホースを取り付けていきます。

止水栓側に給水ホースを取り付け

(22)タンク側にも給水ホースを取り付けていきます。

タンク側にも給水ホースを取り付け

この段階まで施工するとトイレ便器に水を溜めることが出来ます。水が溜まっていない状態では、どうしても臭いがあがってきてしまいます。水を溜めると臭いはあがってきません。また、臭いがあがってくるということは空気が流れ込んでいるということで、害虫も侵入が可能な状態となります。

いつも当たり前のようにトイレの便器には水が溜まっていますが、トイレ便器に水を溜めることは「臭いを遮断する」「害虫の侵入を防ぐ」といった重要な効果があります。

(23)続いてリモコンホルダーを壁に取り付けます。

リモコンホルダーを壁に取り付け

(24)リモコンを取り付けます。

リモコンを取り付け

(25)便器にサイドカバーを取り付けます。

便器にサイドカバーを取り付け

(26)以上で壁排水型のトイレ交換工事の完了です。

壁排水型のトイレ交換工事の完了

トイレを交換することで、キレイになるのはもちろんですが、節水効果・掃除が楽になる・スペースが広くなる等のメリットがあります。また、床や壁紙も貼り替えることでトイレ空間は新築の様にキレイになります。

当社では「床排水」「壁排水」「一戸建て」「マンション」でのトイレ工事を対応しております。見積り・現地調査は無料で対応可能です。土日祝日も対応可能ですので、トイレ工事をご検討の方はお気軽にお申し付けください。


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