太陽光発電システムと蓄電池をセットで使用するメリット

太陽光発電システムと蓄電池

太陽光発電システムが搭載された屋根

太陽光発電システムをより効率よく使用するために、蓄電池を導入するご家庭が増えています。

太陽光発電システムは、太陽光パネルに照射された太陽の光エネルギーで発電しています。太陽の出ている昼間は発電しますが、太陽が沈んだ夜間はほとんど発電しません。

そのため、太陽光発電システムを使用していても、夜間に停電になってしまうと、電気を使うことができなくなってしまいます。太陽光発電システムは「発電」はするが「蓄電」はしないからです。発電している時に「使う・売る」ことはできても、発電している電気を「ためる」ことはできないのです。

そこで蓄電池を設置すると、太陽光発電システムで「発電」、蓄電池で「蓄電」することができるので、夜間の停電時にも電気を使用できるようになります。平常時は電気料金が割安な夜間に蓄電しておくことで、昼間に発電が足りない時でも、夜間の割安な電気を蓄電池から放電して使うことができます。

このように単体ではできないことが、セットで使用することで可能になります。太陽光発電システムと蓄電池は、お互いの機能をさらに効率よく使用できる関係なのです。

太陽光発電システムと蓄電池の相性

太陽光発電システムは「電気をつくる」ことができる製品です。太陽の光エネルギーで発電して、家庭内で電気として使用することができます。

蓄電池は「電気をためる」ことができる製品です。「ためた電気を使う」ことももちろん可能です。

電気をつくる太陽光発電システムと電気をためる蓄電池のイラスト

「電気をつくる太陽光発電システム」と「電気をためる蓄電池」は相性がとても良い製品です。太陽光発電システムと蓄電池をセットで使用することで、お互いの機能をより効率よく使うことができます。

特に固定価格買取制度の期間が終わる11年目からは、売電価格が8.5円(東京電力)と大きく下がってしまいますので、太陽光発電システムと蓄電池はより一層、相性のよい関係となります。

家庭用蓄電池の特徴や作業時間・設置手順でも説明していますが、固定価格買取制度が終わる11年目以降は、太陽光発電システムで発電して「余った電気を売る」より、太陽光発電システムと蓄電池をセットで使用して「余った電気をためて使う」ほうがお得となります。

蓄電池を設置すると「初期費用が高い」と思われがちですが、初期費用0円の月額定額利用料で蓄電池がリース契約できるプランもあります。リース期間終了後には蓄電池を無償譲渡されますので、蓄電池をご検討されている場合は参考にしてください。

もちろん太陽光発電システム単体、蓄電池単体でもメリットはありますので、「太陽光発電システム単体」「蓄電池単体」「太陽光発電システムと蓄電池セット」それぞれのメリットや特徴をみてみましょう。

太陽光発電システムのメリット

「電気をつくる」ことができる太陽光発電システム単体ではどのようなメリットがあるのでしょうか。太陽光発電システムは太陽の光エネルギーで発電した電気を「使う・売る」ことで、経済的なメリットを得ることができます。

屋根に搭載された太陽光パネル

太陽光発電システム単体で使用することにより、下記のようなメリットがあります。

  • 光熱費を安くできる
  • 電気を売ることができる
  • 節電につながる
  • 停電時に電気を使える(昼間のみ)

光熱費を安くできる

天気が良ければ発電した電気を「使う」ことで、昼間の電気は太陽光発電でまかなうことも可能です。太陽光発電システムを設置して夜間が割安な電気料金プランにすることで、発電しない夜間でも割安な電気を使用することができるため、光熱費を抑えることができます。

電気を売ることができる

太陽光発電システムで発電した電気が余った場合は「売る」ことができます。固定価格買取制度で10年間は買取の価格が保証されます。昼間になるべく電気を使わないように節電して、より多く売電することで、売電収入が増えます。

節電につながる

専用のカラーモニターで「発電量」「電気消費量」「売電量」をリアルタイムで見ることができます。どれだけ発電して・どれだけ使って・どれだけ売れているのか、電気の量が見えるため、売電量を増やそうと節電意識が高まります。

停電時に電気を使える(昼間のみ)

停電しても太陽が出ている昼間であれば、パワーコンディショナーを自立運転モードに切り替えることで、専用コンセントから電気を使うことができます。

太陽光発電システムは太陽の光エネルギーで発電しているので、太陽が出ていない夜間は発電しません。そのため夜間の停電では電気を使うことはできません

蓄電池のメリット

続いて「電気をためる」ことができる蓄電池単体ではどのようなメリットがあるのでしょうか。蓄電池は夜間にためて昼間に使うことで、経済的なメリットを得ることができます。停電時にはためた電気を使うこともできます。

住宅に設置された蓄電池

蓄電池単体で使用することにより、下記のようなメリットがあります。

  • 電気料金を安くできる
  • 停電時に電気を使える

電気料金を安くできる

夜間が割安な電気プランにして、夜間の割安電気を蓄電池にためます。電気が割高になるお昼に、ためておいた夜間の電気を「使う」ことで、電気料金を安くすることができます。

停電時に電気を使える

停電した時に蓄電池にためておいた電気を使って、照明や家電製品を使うことができます。当然ですが使えるのは蓄電池に貯まっている量の電気です。貯まっている電気を使い切ったら、停電から復旧しない限りそれ以上は使えません。

セットで使用するメリット

太陽光発電システムと蓄電池は単体で使用してもメリットはありますが、セットで使用することでさらにメリットのある製品となります。セットで使用する場合はハイブリッドシステムの蓄電池を使用します。

住宅に設置されたハイブリッド蓄電システム

太陽光発電システムとハイブリッドシステムの蓄電池をセットで使用することにより、下記のようなメリットがあります。

  • 電気を効率よく使用できる
  • 買う電気を減らせる
  • 停電時に電気を使用できる
  • 停電が長時間続いても「発電・蓄電」ができる

電気を効率よく使用できる

ハイブリッドシステムの蓄電池を使用することで、電気をより効率よく使用することができます。以前は太陽光発電システムと蓄電池をセットで使用する場合は、それぞれにパワーコンディショナーが必要でした。パワーコンディショナーを2台設置する場合、途中で一度交流にする必要があるため、発電から蓄電までに2度変換ロスが発生してしまいます。

太陽光発電システムと蓄電池でパワーコンディショナー2台使用して一度交流に変換して蓄電

ハイブリッドシステムの場合は、1台のパワーコンディショナーで太陽光発電システムと蓄電池の両方をまかなうことができます。太陽光で発電した電気を直流のまま蓄電するため、ロスが少なく効率よく蓄電することができます。

太陽光発電システムと蓄電池でパワーコンディショナー1台で直流で蓄電

買う電気を減らせる

「発電」と「蓄電」を組み合わせることで、さらに買う電気を減らすことができます。昼間は太陽光発電システムで発電した電気を使用することで、電力会社から買う電気を減らします。発電して余った電気は蓄電池に「ためる」ことが可能です。

太陽光発電システムと蓄電池をセットで効率よく使用した1日のイメージグラフ

天気が悪くて太陽光発電システムがあまり発電しない時でも、夜間の電気料金が割安な時間帯に蓄電池に電気をためておけば、昼間に夜間の割安電気を使用することができます。

停電時に電気を使用できる

停電をした時には、自動で蓄電池から電気が供給されるよう切り替わります。どの配線に電気を流すか事前に決めておけるので、停電時に必要な配線にだけ電気を供給することができます。

停電しても照明・冷蔵庫・エアコンを使用したり、テレビやスマートフォンで情報収集をすることが可能ですので、停電時でも情報収集をしたり、ご家族・知人への連絡をするためのスマートフォンの充電をする、といったことが可能となります。

蓄電池から家電製品に電気を送るイラスト

停電が長時間続いても「発電・蓄電」ができる

停電が長時間続いても、太陽光発電システムと蓄電池をセットで使用していれば、昼間は「太陽光で発電・余った電気を蓄電」して、夜間は「蓄電池にためた電気を使用」することができます。夜間にも照明や家電製品などを使用することができるためで安心です。

これは太陽光発電システムと蓄電池をセットで使用している場合でないとできません。長時間停電は稀なケースかもしれませんが、東日本大震災では1週間以上停電していた地域もあります。

太陽光発電システムと蓄電池は、長時間停電した場合でも電力を自給自足できるいざという時の備えとして使えることはもちろんですが、同時に「長時間停電でも普段通りの生活ができる」という安心感を得ることができます。

電気料金プラン

太陽光発電システムと蓄電池をセットで使用する場合、通常の電気料金プランでは効果を発揮しきれません。太陽光発電システムと蓄電池をセットで使用する場合の料金プランは、深夜料金がお得なプランがおすすめです。太陽光発電システムと蓄電池を一番効率よく使える電気料金プランだからです。

例えばTEPCOの「スマートライフS」にすると、昼間の電気料金は約26円ですが、夜間の電気料金は約18円です。

スマートライフSの時間別価格表円グラフ

このような深夜料金がお得なプランで契約をして、下記の5点を考慮しながら電気を使用します。

  • 昼間は太陽光発電でまかなう
  • 昼間に発電が余れば蓄電池にためる
  • 昼間に発電が足りなければ蓄電池から放電する
  • 早朝・夕方は蓄電池から放電する
  • 夜間の割安電気は蓄電池にためる

つまり昼間の割高な電気は使わないようにします。一見難しそうですが、太陽光発電システムと蓄電池をセットで使用することで十分可能となります。

昼間は太陽光発電でまかなう

「スマートライフ」のような夜間電力が割安なタイプは、昼間の電気料金が割高になってしまいますが、天気が良ければ割高な昼間の電気は太陽光発電でまかなうことができます。

昼間に消費する電気量より、太陽光発電システムで発電する電気の量が多ければ、昼間の電気代をまかなうことができます。

昼間に発電が余れば蓄電池にためる

昼間発電した電気が余れば蓄電池にためることも可能です。例えば太陽光発電システムで『10』発電して、家で電気を『4』使うと、蓄電池に『6』ためることができる、といったカタチです。

発電が余った時に蓄電池に電気をためるイラスト

簡単な数値を使用した例えですが、このようなイメージで発電して余った電気を蓄電池にためます。昼間は電気の使用量も少ないので、発電した電気を蓄電池にためることは十分可能です。

昼間に発電が足りなければ蓄電池から放電する

昼間天気が悪い場合でも、夜間の割安電気を蓄電池にためておいて放電することで、夜間の割安料金で電気を使用することができます。

こちらも簡単な数値を使用した例えですが、太陽光発電システムで『2』発電して、家で電気を『4』使う場合、太陽光発電システムの発電だけでは足りません。その不足分を蓄電池から『2』放電する、といったカタチです。

発電が足りない時に蓄電池から電気を使うイラスト

早朝・夕方は蓄電池から放電する

太陽が昇り始める早朝、太陽が沈み始める夕方は、太陽光発電システムの発電だけでは足りない場合があります。足りない時間帯は蓄電池から放電してまかないます。

液晶カラーモニターで「発電量」「蓄電量」「買電量」「使用量」を見ることができますので、どれだけ足りないのか、どれだけ使っているのかがリアルタイムで分かります。

ハイブリッドシステムのカラーモニター

夜間の割安電気は蓄電池にためる

夜間の割安電気を蓄電池にためておいて、昼間に天気が悪い日など、太陽光発電システムの発電だけでは足りない時に蓄電池から放電します。そうすることで昼間に夜間の割安料金の電気を使用できます。昼間の割高料金(約26円)ではなく、夜間の割安料金(約18円)の電気を、昼間に使用することができるわけです。

スマートライフSの場合、夜間の割安電気をためる時間帯の場所

まとめ

以上が「太陽光発電システムと蓄電池をセットで使用するメリット」です。

太陽光発電システムによる固定価格買取制度の売電金額は、年々下がってきています。固定価格買取制度の期間が終了する11年目以降は、売電価格が8.5円(東京電力)となっています。2009年・2010年の売電価格は48円でしたので、2009年・2010年に契約している場合、11年目以降は5分の1以下の価格になってしまいます。

そこまで安くなってしまうと、売電のメリットが無くなってしまいます。そのためこれからは発電して「余った電気を売る」より「余った電気をためて使う」といった自家発電の時代になっていくと言われています。その自家発電をするのに必要なものが、太陽光発電システムと蓄電池のセットです。

これからの自家発電の時代に向けて、一度太陽光発電システムと蓄電池のセットをご検討してみてはいかがでしょうか。

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