オール電化
オール電化とは?
1980年代後半頃から徐々に普及し始めたオール電化。オール電化とは、石油やガスを使用せず家庭内のエネルギーをすべて電気でまかなうことです。 代表的なものに、給湯設備ではガス給湯器からエコキュートへ、調理器具ではガスレンジからIHクッキングヒーターへ、 暖房器具ではガスヒーターや石油ストーブからエアコンや床暖房へと切り替えていくことです。
石油やガスによる住宅火災のリスクや省エネ意識が高まったことがオール電化の普及の背景にあります。
オール電化にすることの最大のメリットは何といっても火災リスクを大幅に減らせることです。
平成25年の総務省消防庁の資料によると、建物火災の出火原因のうち、「こんろ」「ストーブ」「風呂かまど」が全体の3割を超えています。
オール電化がさらに普及してガスや石油を使わなくなれば、「こんろ」「ストーブ」からの出火リスクを大幅に減らすことができるはずです。
住宅内で多いガスの不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクも軽減されるでしょう。
オール電化では調理や冷暖房に使うエネルギーをガス・灯油から電気に一本化します。ガスを全く使用しないので
ガス会社と契約する必要もありません。住宅を新築する場合にはガスの配管工事を行う必要がないのでコスト面でも安く上がります。
住宅をオール電化にするため、当然のことながら電力の使用量が増えますが、電力単価の安い深夜電力を利用すればコストを抑えることができます。
(深夜電力は東京電力の場合、午前1時から午前6時までの5時間です。)
ただ、エコキュートやIHクッキングヒーターは初期の導入費用がガス給湯器やガスレンジに比べて高めです。 また、エコキュートの場合、定量以上の湯を使用すると湯切れを起こすなどのデメリットもありますので、 各ご家庭の事情に合わせて導入をご検討下さい。